ロープ/戦場の生命線
2018年02月10日(土)公開
停戦直後のバルカン半島紛争地帯で苦闘する国際援助活動家たちの「1日」を描いた映画『ロープ/戦場の生命線』をみてきました!
質問をお願いします!
とても面白かったです!実話ではないようですが、紛争後の地域に国連の平和維持軍がきて停戦監視、さらにインフラ等の細かなケアをNGO(非政府組織)の国際援助活動家が行う、という設定は現実に即した描写で、映画のリアリティも非常にありましたよ。国境なき医師団とか有名ですね。
活動支援は寄付などでまかなわれているようですよ。
ほほぉ。確かに「国境なき医師団」に相当する国際支援活動ですよね! でも、予告にあったみたいに、戦地で困っている人がいるのに、死体投げ込んで水を飲めなくして金儲けしてるとか、えげつなさすぎる。。。
慈善事業なのに邪魔とかされるって、なんだかひどい話ですね。
援助活動家たちは飲料水の確保を支援するという目的で来ていて、死体が投げ込まれた井戸の復旧をするため、ロープで死体を井戸から引き揚げようとするところから映画が始まります。
映画冒頭のシーンがなかなか印象的なすごいカットなんです!
「火事場泥棒」ではないですが昔から悪は絶えたためしがないのですね・・・。
「クタクタの服を着たベニチオ・デルトロ」と「荒野」の組み合わせだけで、かなり名作の予感がします!
やはり“ロープ”が物語の鍵になるのでしょうか?
ベニチオ・デル・トロ演じるマンブルゥもティム・ロビンス演じるビーも非常に魅力的なキャラクターでしたね。
荒涼としたバルカン半島の景色、非英語圏の現地民とのコミュニケーションの絶望感、渋いおっさんが渋い舞台で悪戦苦闘する様が印象に残りましたね。
ロープ、まさしくこの映画のカギとなるアイテムです。なぜロープというタイトルなのか?ロープはどこで使われるのか?などを想像してから本編をみるといいかもしれません。
劇中には「007」の元ボンドガールのオルガ・キュレリンコさんも出てますね!
綺麗だし、アクションもこなすし好きな女優さんなんですが、彼女はどんな役を演じてましたか?
オルガ・キュリレンコ演じるカティヤは“国境なき水と衛生管理団”の本部が派遣してきた査察官を演じています。マンブルゥと昔ちょっといい仲だったこともあり…みたいなw
ルールに厳格だけど正義感は強い、という感じの気の強い女性を演じていましたね。
「ある一人の少年」との出会いが事態を変化させていくということですが、この少年は映画の中ではどういう存在なんでしょうか?
この少年は現地の子供なんですが、いじめっ子達にサッカーボール(内戦の影響で物資が乏しいので貴重)を取られそうなところをマンブルゥ達が助けるんですよね。井戸の死体を引き上げるためにロープを探す一行とこの少年とのかかわりが映画の結末につながっていくのですが、さすがにそれはネタバレになりますので(笑)。
「困っている人を助ける」という抽象的なものがこの少年のエピソードを通してより具体的に、映画にリアリティをもたらしていると思いました!
映画『ロープ/戦場の生命線』は2月10日(土)公開です!
予告編だけでもすごい面白そう!実話なんですかね?
彼らのような「国際援助活動家」はどこかが活動支援してるんですか?